★風紋の間に流されるように生きてきた
実家の父は母に介護されている。
東日本大震災の年からずっと、母は父の在宅介護をしている。
震災後、海の見える介護施設が怖いから自宅に帰りたいと父が言い、
実家だって海の近くなんだから何かの時は同じなのだから、となだめたのだが。
父は自宅帰りたさで問題行動を積み重ね・・・。
もはやこれまで、と覚悟を決めた母が在宅介護を決意したのだった。
ワゴン車をレンタルし、介護施設へ父を迎えに行った日。
激しい車酔いをした母は、以来わたくしの運転を怖がって乗りたがらない。
ワゴン車の後部で鼻歌まじりに帰路を楽しんだ父は
あの日以来、車での遠出をしていない。
できないのだ。
★しあわせは銭で買えぬが、不幸は銭で対策できる?
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おそらくイエス!
介護ばかりの日々のウサを晴らすかのように買い物をする母。
今日は、まさにその日だった。
酔い止めを服用して
わたくしの車に乗り込むと開店間もないホームセンターに乗り込んだ。
車椅子、カーテン、米、トイレットペーパー、植木。
短時間でわたくしの車の後部座席がいっぱいになる。
母の指にいつも輝いていたアメジストの指輪は、久しく見ていない。
その代わりにへバーデン結節を保護するゴツイが温かみのある指輪が鈍い光を放っている。
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へバーデンリング。へバーデン結節の痛みでお悩みの方にはおすすめしたい。
指輪の指で財布から小銭やカードを取り出すのに苦労がある様子。
時に「とってください」と店員さんに呼びかけ助けられ無事に買い物を終えた。
車椅子はリースで毎月お代を支払うよりは安いから、と購入。
カーテンは先日、父の腹具合がよろしくなく、居室で地獄絵図になった際、
一部汚れが生じたのをきっかけに
リビングのカーテンと一緒に一新することにしたようだ。
淡い緑を選んだあたり、母は父を思っているんだなぁ、と今更ながら感心した。
屋上階の駐車場からは大きく立派な富士山が!
大型カートを押し、車目指して右往左往する家族の賑わい。
師走だ。
★クリスマス越しに正月を見据える母
母曰く クリスマスはパパと二人で小さなシュトーレンケーキとお肉で祝うから、来なくていいわ。そのかわり、お正月は、みんなでお食事をしたいわね、できれば女ばかりで。
母が思い描く正月の食卓にわたくしと妹の夫の姿は無いようだ(;´∀`)
あれれ?ウチの不登校息子も見えていないかな?
はてさて。
師走だ。もう正月を考える時期なのだ。
★それにしても海の町は・・・
ホームセンターの階段で一人、
信号待ちの歩行者に一人、
パン屋の軒先に一人。
おそらく靴に砂が入っちゃったのだろう。靴をぬいでパンパンと中のものを取り去っている男性を3人見かけた。
砂が入っちゃう環境なんだな、やはり海の町!
長らく時間をかけて砂になり海に到達し、街に放たれた砂の粒よ。。。
そしてどこへ?