実家の母は,ため込まない。
毒は即吐く。
眠れない夜に観ていた通販番組で気に入った商品は即買い。
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そして気に入らなければ惜しげもなく誰かにプレゼント。
着ない服は雑巾に。
見渡す限り、紙ごみナシ。
台所にゴミ箱は無く、発生した生ごみはコンポストまたは勝手口脇のゴミ箱へ。
先日、恐る恐る納戸を開けてみた。
確か、ここに古いアルバムがあったはずだが・・・はい!ありませんでした!!
もちろん卒アルも無い。そんな母のもとに置いて巣立ったわたくしが悪い。
ただ、見てみたくなったのだ。記憶の端っこにある写真を。
母が「今度の正月は女だけで集いたい」と言うもので、女だけで、の本意を探るうちに幼少の頃の記憶に行きついたのだった。
母方の祖母、叔母、母、わたくし、妹の5人。揃いの柄のスカートを着て伊豆に旅行に出かけた夏があった。
旅行に合わせて手作りしてもらったスカート!準備の段階から皆で存分に楽しんだ。
目当ての写真には、女5人の華やいだ笑顔が収まっていたはずだった。
日傘の祖母、厚底サンダルの母、そして叔母と妹の顔には今は消失してしまったエクボがあった。
母の言うところの「女だけで」というのは、あの日の記憶につながるのではないかと推測する。
皆で。女だけで。祖母の思い出話をしながら過ごしたい、と希望する母の
ストレートな願いを叶えるべく・・・妹とわたくしのスケジュール調整は続いている。