2020-01-01から1年間の記事一覧
16歳の息子は、中学2年間を完全不登校の後に卒業。 他県の県立高校へ入学を果たし、コロナ禍にも拘わらず順調に高校生活をスタートさせたのも束の間、どうしても「転校したい」と言って、夏休み明けに自宅に戻ってきた。 なぜ?だのどうして?だのと押し問答…
憲剛選手を初めて見たのは12年ほど前のことだったと思う。 川崎フロンターレの練習場。 息子とわたくしは、選手が去った広い芝の上を修繕するグラウンドキーパーの作業を見ていた。 毎日、プロ選手が駆け抜ける練習場である。 遠目では上等な緑のベルベッド…
先日、母の誕生日に、と、妹と実家へ向かった。 夜勤明けの土曜の午後で予期せぬ渋滞に巻き込まれてしまい、 実家に着いた頃にはすっかり日暮れてしまった。 父は宴の食事を待てず、早々に自室で済ませて高いびき。 「ごめん」と発声したら母はすかさず 「た…
我が家のお隣は豪邸である。 年に2回は植木屋さんが入り、数日がかりで庭木を整えている。 先週末も枝を粉砕するマシーンも持ち込み、ジャンジャンガラガラ延々と枝を粉砕。 枝からこぼれ落ちた木くずは、そのままに放置され、宮大工の作業跡のようになって…
四国産の食材を見ると選びとってしまう。。鯛しらすみかん生姜うどん油揚げ塩、あの距離を駆け抜けてきて、ここに並んだかと思うと愛おしい。手に取り、産地を確かめ、カゴに入れる。一抹の寂しさを噛み締めながら。と、いうのには理由がある。四国は息子が…
「あなたの言葉に非常に疲れさせられて不愉快になる」 「聞き手の頭を使わせようと、わざとそういう言葉遣いをしてるわけ?」 「あなたは随分と不幸な生い立ちなのか、話をしているとイヤな気持ちになる」 「報告書を読んでいると、あなたの人格を疑ってしま…
月に一度のお楽しみ。父にとってケアマネージャーのU氏の来訪が何よりの慰安である。そのモニタリングの場に母は立ち会わない。いや、父が母を部屋から締め出すもので、立ち会えないのだ。母は諦め顔で「パパの病態にさして変化は無いから、それで良い」とし…
今日の仕事も不完全燃焼だった。 新しい職場では今一つ、役に立っている実感がない。 どんな場面でも答えが1つではない現場。 まずは行動してみなければ、当たりがどれなのか見当がつかない。 だからせわしなく動いている。 そんな中年新人スタッフのわたく…
半世紀の人生で最大の花束を頂戴する。送り出してくれた皆に報いるために振り返らずに前進!今日のテーマ曲は【全開の唄】!
深夜に目覚め、シンクに溜まったままになっている食器を片付けている。 5時間前にサッと洗っておけば、こんなに罪悪感に苛まれることは無かったのに。 はて?昨夜は何を作ったのだっけ??? 食器に紛れて500ミリリットルサイズの缶チューハイが2本。 飲酒し…
「よろしくお願いいたします」、そんな言葉を添えて息子のことで頭を下げたことは何度かある。 しかし、 「申し訳ありませんでした」と頭を下げたのは、おそらく今回がはじめて。 結局、息子は進学した先の高校を退学する決意に至った。 易々と手に入れた学…
なおさんのブログで、つぐみ君の写真を拝見したからだろうか。新生児が舌を震わせてA(ラ)のキー音で泣く事を思い出した。440Hz。コンサートホールでオーボエのAに重なる楽器たちの音、音、音…、人見記念講堂で、Bunkamuraで、神奈川県民ホールの座席で、始…
女神はバッタのジミニーにピノキオに良心を教え、導くことを命じた。 「勇気をもって生き正直で優しくあれ」、と。 しかし世の中というやつは、 したくないことをしないでよいように仕向け、してはいけないことをやってしまう、そんな誘惑であふれていた。 …
千松さんがナイフでイノシシの皮を丁寧に剥いでいくと 体内の熱が外気に触れ、ホカホカと湯気が立ち上る。 ジョリジョリ、ジョリジョリジョリジョリ・・・。 静かな作業小屋に響く解体の音は、イノシシらしさを放散している。 またある日の作業小屋では、 シ…
「逃げ癖は、正さなければならない」。 「だから高校退学は200パーセントあり得ない」。 夫は元不登校息子に、そう言い渡した。 父ちゃんに対するプレゼンを失敗した息子は夏休み明けに寮に戻る道すがら 行方をくらまし、迷走し、捕獲され、自宅に連れ戻…
可愛らしい犬と好青年、二人三脚の生活動画視聴が今の母のを支えている。…というよりは、彼らの生活を覗き見する事が母の生き甲斐だ。顔を合わせれば脈絡も無しに今日の動画の素晴らしかったこと、彼がどんな生い立ちなのか、犬との出会いが彼の今をどんなに…
高く高く舞い上がったタロウの行方を呆然と見つめるしかなかった。 人は、なぜ飛べないのだろう? セキセイインコ。三代目(ホントは♀だけど)タロウは 羽ばたきの音だけを耳に残してわたくしたち親子の元を去ってしまった。 雑木の向こうは、ひろい広い空間…
喉が締め付けられるように感じる。 喉が重苦しく、何か詰まった感じがする。 大抵その症状が出てくるのは深夜で その症状には、またか、と諦めながら。 それでも眠れない夜、はてなブログの皆さんを訪問して楽しんできた。 もともと肉が呑み込めなくて焼肉が…
今年もまた、カラスウリの花が咲く季節になった。 闇の中、レースを広げてわたくしを待っていてくれた白い花。 どうぞどうぞ、その花言葉にあるように わたくしに吉報をもたらしてください・・・そう願っていながら気づいている。 わたくしにとっての吉報は…
「千円お預かりします・・・」 レジ前で奮闘するバイト君。響くエラー音。 ・・・わたくしは急いでいないよ、ゆっくりおやり。あうっ!またエラーがっ! うつむくバイト君は高校生だろうか。 いや、県は高校生バイトを奨励していないから、大学生かもしれな…
なんとなく片づけられんかった息子の部屋。 あの日、彼が出て行った時のまま手付かずで4か月弱が過ぎた。 希望に満ちた進学であったはずだったのだがコロナに翻弄されるようにクルクルと状況が変わっていった。 kanimega.hatenablog.jp kanimega.hatenablog.…
ロピアの魚コーナーの一角で釜揚げシラスのパックを見つめていた。 大容量パック。 兵庫県産と表示してあり、小ぶりなシラスたちが混み合っていた。 わたくしは、シラスが好きだ。 だもので、いつもだったら躊躇することなくお買い上げ、となるところである…
蓮の花を見に行こう。 幼い頃、父に手を引かれて鎌倉鶴岡八幡宮の蓮池に行った日のことを思い出した。 早朝の蓮池は静まり返っており、人もまばら。 ミシシッピーアカミミガメの親子が見え隠れする池のほとりに腰を下ろし スケッチブックを広げてクレヨンで…
何が食べたいのか、よくわからない日が続いている。 仕事から帰宅。着替え手洗いうがい洗顔を済ませ車を発動させる。しかし空っぽの冷蔵庫を満たそうとマーケットに出かけても野菜コーナを行ったり来たりするばかりで、カゴの中身が増えない。そのうち、どう…
もう20年前の話になるのだが。 地元の仲良しカップル達と梅雨の合間に出かけたキャンプサイトの夜、 わたくしは、もう一度だけ誰かを好きになってみたいな、と、思った。 当時の私の心はいっぱいいっぱいで、混んでいて、 何かや誰かが入り込む隙もなかった…
まったく母親というのは弱いもので、子供が元気で居てくれないとたちまち生気がなくなってしまう。 ここのところ、わたくしにはいいところがない。 家族の前に存在価値が感じられない。 社会人としても役に立てている感が無い。 感情が生まれない。涙が出な…
ここには、小さな平屋が建っていた。 おばあちゃんが一人暮らしをしていたのだよ、と近所の人が教えてくれた。 敷地を囲むフェンスは無く、周囲ぐるりに豊かな庭木が点在していた。 柿、棕櫚、梅、松、石楠花。 荒れ果てた庭をよくよく眺めてみると築山がこ…
あと何秒我慢したらいいの? と、息子からLINEが送られてきた。 いい人ヅラしてウソついて。もうヤダ! …と。 生来頑固でなかなか本音を吐けない性質の息子(15歳)がストレートに気持ちを言語化して寄越したことに、チョット嬉しく思ったり、いや、思わなか…
元不登校息子 学校再開にあたり なんだか雲行きがおかしい。降るのは雨か霰か。どうなる?どうする?現況で不登校はできない。さてどうする?我が家の緊急事態宣言再び・・・。
ついでに言えば 多くのコロナ片仮名用語をきちんと理解していないで解ったようなフリをしていることを告白せねばならない・・・。 アウトブレイクとパンデミック ソーシャルディスタンス フェーズ オーバーシュート エアゾル コンセンサス?? サイレントキ…