毎年のことであるが、実父は年末年始に体調を崩す。 と、同時に傍らで父の日常を世話する母の心労がかさみ闇が深くなっていく。 とある冬の日、 実家を訪れたのだが、すでにわたくしが出来る新しい策は見当たらないジゴクの有り様。 仕方なく父の両腕を握り…
元日。 夫の叔父叔母の二人暮らしを訪ねた。 13時半。ドアの呼び鈴を押して数分待つ。 しばらくして薄くドアが開かれ蒼白の叔母が顔を出した。 明らかに体調不良と見て取れる夫妻の顔色に愕然とし、早々に辞す。 この状況を夫は知っていたのだろうか? 怒…
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