不登校息子+親介護+単身赴任夫=思秋期なあたくし。

怒涛のようにやってきた不登校と介護と夫の単身赴任の荒波を、更年期のあたくしがサーフィンする日々の記録です。

箱根駅伝の朝

18歳

通信制高校3年の息子。

小学校高学年の頃より箱根駅伝に魅了される。

きっかけは三浦しおん著の『風が吹いている』を読んだことに始まる。

その頃から正月2日、

箱根駅伝往路の朝は一人小田急線とバスを乗り継ぎ芦ノ湖にたどり着き

選手の到着を涙目で迎え入れている・・・らしい。

そしてすべての選手が到着したあとは旧道を走って箱根湯本駅まで戻ってくる・・・らしい。

帰宅後は1週間ほど筋肉痛で身体が動かないらしい。「サボっているわけではない」と本人は言うのだが、ホント、1週間はゴロゴロしており。

1秒を削り出して走る選手の身体は、どれほどのダメージを受けることだろう、と、心配になる。

 

2年前、コロナ禍真っ只中の駅伝開催にあたり、主催者は沿道での観戦自粛を呼びかけた。

この際、息子は「選手のために」と涙を呑んで箱根行きを見送りテレビ観戦を選んだ。

この生真面目さが理解され愛されて欲しいものだと、母は思う…。

 

今朝、一人出かけていく息子の背中を見送った。

 

大好きなことがあるということは素晴らしい。

ほんと、すばらしい。

箱根駅伝に毎年エントリーする大学への進学も考えたようだが、その道は選ばなかった。あ、いや、選べなかった、のかな?

 

来年も駅伝目当てに帰郷することだろう。