今日の仕事も不完全燃焼だった。
新しい職場では今一つ、役に立っている実感がない。
どんな場面でも答えが1つではない現場。
まずは行動してみなければ、当たりがどれなのか見当がつかない。
だからせわしなく動いている。
そんな中年新人スタッフのわたくしの対応を他のスタッフが常にモニタリングしているのが分かる。
不用な
無駄な
落ち着きが無い
君というパーソナリティが解りかねて扱いかねる
もっと
まだ、
そんなアドバイスを聞くたびに足したり引いたりしながら
さじ加減を調整している・・・と、今度は
10か0か、そんな仕事ぶりで自己主張が無い
・・・と。
期待されているのか落胆されているのか皆目見当もつかないが
毎日通う場所があるわたくしの身には、アリバイがある!
何かの事件に巻き込まれたとしても令和2年10月某日所定の時間を此処で過ごす以上、同じ時間に関わった人間の目がわたくしを記憶してくれているのだ。
有り難いことだ。
その点でいえば、ウチの16歳の息子。
もし何らかの疑惑をかけられたとしたら
今日一日を健全に過ごしてたことを証明できるだろうか?
今月から全日制高校から通信制高校へ転入した。
一日のほとんどをパソコン画面に坦々と映し出される授業を眺めて過ごしている。
不器用な男子故にネット上で繋がれる友人を作るでもなく
また、授業以外のオマケ動画を愉しむ余裕もない様子。
『お子さんいるの?』『何年生?』『部活とかしてるの?』
新しい職場で何気なく聞かれるそんな会話に、つっかえつっかえ怪しく答えるわたくしは、
ますます怪しい中年新人なのである。
しかしながら、息子のこの数年の大冒険は、端折って一言で答えられる話ではないのだ。
にしても、わたくし、という中年新人のプロフィールへの興味は
親であることに始まるのかぁ、と納得したりガッカリしたり。
もし、わたくしよりも後に新人スタッフが入社してきたら子供のことではなく
『行きつけの店はある?』『最近なんか映画観た?』って聞いてみようと思う。
そんなわけで、今日も不完全燃焼のモヤモヤで帰宅すると
風呂場の窓から湯気が立ち上っており
息子が桶を叩きながら絶好調で歌っていた。
鼻唄というには伸び伸びすぎる!
ま、息子よ・・・じゃんじゃん歌えや。