短冊に【あしたがほしい】、と書いた方がいらした。
85歳の彼女が書き付けた7文字には凄みがある。
この日の朝、ラジオから瀬戸内寂聴氏の講話で
【人間は死ぬために生きている。つまらない1日は1日たりともないと心得よ】
と,聴こえてきたばかり。
わたくしは、改めて1日の重さを考える事となった。
さて。
目下、自分を自力で再生中の*息子の1日は、というと
*中学2年春から完全不登校*高校に進学するが色々あり通信制高校に転校*余力で主婦ならぬ主息子として家事労働をこなしている
バイトを始めたことで時間がお金に替わる事を体感している。
呪文のように「お時給、おじきゅう…」と唱えながら今朝も小雨の中を出かけて行った。
何せ不器用な息子の事。
バイトの緊張感で労働前後の時間も頭の中はバイトモードである。
学校の課題提出は間に合っているのか、等、親としてはしてツッコミたいところであるが、今はやめておこうと思う。
耐えて時給を積み上げて、望む明日を手に入れて欲しいものだ。
・・・疲れたらそのまま寝ちまいな、
・・・転んだらそのまま胸を張れ、
と、宮本浩次氏が歌っているではないか!君に捧ぐ。
そんなわけで、最近のわたくしは、
7年前にスタートした夫の単身赴任と
3年前に始まった息子の完全不登校で言わなくてもよくなっていた毎朝の
「行ってらっしゃい」を毎日発語している。
なぜか、背中がこそばゆい。もしかしたら、ちょっとしあわせなのかもしれない。
今日のわたくしと息子のテーマ曲は
エレファントカシマシの『Easy Go』だ・・・ぜぇええええっ!