我が夫は単身赴任歴6年overだ。
結婚当初から夫は出張がちで一年のうち半分以上不在という生活だったから
延べ日数でいったら恐らく結婚生活の半分以上を別居していることになるであろう。
そんなわたくしたち夫婦に会話がなくなってしまったのは
元・不登校息子(現・高校学内寮から登校中)が誕生してから4か月目のこと。
元・不登校息子は生まれた当初から巻が疳の虫が強く、
とにかくよく泣きわめく赤ん坊であった・・・。
連日深夜、エクソシストのように仰け反って泣きわめく赤ん坊を抱えて万策尽きたわたくしに夫が言った言葉が寂しすぎて深く食い込んだ。
『俺だって明日仕事なんだぞ、寝なくちゃならないんだっ!』
・・・そりゃあそうなんだけどね💦
出張から帰宅するも自宅は安住の場所ではなく、
連日深夜の夜泣きに睡眠を妨げられた夫は発熱。
長く病態が好転せず入院を勧められるほど寝付いてしまった。
わたくしは夜泣きの息子を連れて深夜のドライブをしたり
河原を歩いたりしていた・・・、
実家とはワケありでその頃、没交渉。頼るわけにはいかなかった、
夫の安眠のためには息子と深夜の徘徊を続けるしかなかったわたくし。
そんな様子が記された15年前の日記帳を物置から発掘してしまった。
夫は双子である。夫はマザコンである。
二人をいっぺんに育て上げた義母の手前、
夫はわたくしのことが不甲斐なかった・・・。
そして息子の兄弟を、と考えたわたくしに夫が
『君にはムリでしょ?子育てはもう。』と、言った。
・・・そうなのかな?
追い詰められていく当時のわたくしに手を差し伸べてくれたのは
先に親になった人たちであった。
泣きわめく息子をスッと引き受けて
『いい母乳のために食べなきゃいけない』と昼ごはんをもてなしてくれた助産院。
『赤ちゃんのため、じゃなくあなただけのために』と
手作りのシュークリームを山ほど届けてくれた仕事先の先輩。
『少し寝れば?』と息子を預かってくれた友達。
わたくしの困憊ぶりを実家の母に知らせ、仲を取り持ってくれた旧友。
その後もたくさんの先輩ママの手が差し伸べられ、息子の安全は保たれたし、
おかげでわたくしは、その都度危機的状況を脱出するのだ。
その後、息子の夜泣きは生後4か月から小学校5年になるまで続く。
同年、夫は単身赴任となった。
なんてこった💦
緊急事態宣言が解除となり、息子の学校も正常に機能し始めた。
夫も赴任先に戻っていった。
次に二人が帰宅したら聞いてみたいことがある。
わたくしには子育てムリだったですか?と。