実家の父から会議中に何度も電話がかかってきて参ったよ
妹からLINEが入っていた。
→なんだって?
←死ぬ死ぬ、助けてくれ、死ねばいいんだろ、って言うんだけど
→またか。ごめんね
…父は、狼少年。いや、狼老人な上に時折、姑息な手段を遣う。
父の言い分を受け取る時は、常に7割引を心掛けなければならない。
それは真実なのか、緊急性があるのか。
実家支援は
妹がエンタメ担当。
わたくしが日常的なものを主に担当。
区分わけしているので、死ぬや死にそうだ、ならば本来、わたくしに回ってくる案件なのだが。
台風の際、わたくしのダンプカーのような手荒な介助に嫌悪した父。
性格的に穏やかで、幼少の頃より「お姉ちゃんは乱暴だけど妹は優しいね」とご近所にも言われてきた妹に甘えてみたくなったようだ。
ちなみにご近所には「背の高い方が妹、お姉ちゃんはチビでデブなほうね」とも言われて育ってきた。
今でも実家付近で
「あなたはご長女だったかしら?」と問われれば
「では、問題です!背の低い方、といえば…」と切り返すわたくし。
「お姉ちゃん!ね!そうだわ、お姉ちゃんが背が低いの!」
「当たりで~す!」…と、ご近所さんのa!ha!体験をサポートしてしまう事もしばしば。
さらに母には「お腹の中にチ〇〇を置き忘れてきたのかな、お姉ちゃんは…」とも言われて育ってきた。
悪評の分だけ強度を増していくわたくしの精神は、
成長期なぞ昭和の時代に過ぎ去ったのに、今日現在も言われる数だけ強くなる。
よく言えば、頼りになる、つかえる、動ける、娘。なのだわたくしは。
だけど、ほんとは、わたくしのことを良く理解してくれている親戚の叔父様などが居たらなぁ・・・なんて甘ったれたことを思い浮かべ、舌打ちしたりすることもある。
豪快豪傑な叔父様が・・・居たらなぁ。
わたくしの実家両親の日々の心は、拠り所が無くて心もとないのだ。
豪傑豪快な叔父様!ちょっと遊び心があって冒険心があって小金持ちでダンディで健康で器用で。人格者で精神が安定していてお友達も世界にたくさんいて。
そしたら母の愚痴も減るだろう。
父の狼老人癖も、今ほどではないだろう。
母は、昔みたいに季節を楽しむだろう。微笑むだろう。
父は、年相応の話題や趣味に触れ、人を思いやる心を取り戻すだろう。
妹の絵は、もっと売れるかもしれない!
不登校息子は叔父様と旅に出て新しい発見をしてくるかもしれない。
単身赴任夫を叔父様はねぎらってくれるかもしれない!褒めて伸ばしてくれるかも!!
叔父様はわたくしの今日に風穴を開けてくれるかもしれない!
東京モーターショーなんか見に行っちゃうの、一緒に!
帰りは築地で寿司でも買うから晩御飯は気にしなくていいよ、サザエさんまでには戻るよ、なんて言ってくれて。
嗚呼!なんか、素敵な一族になれたかもしれない!
のになぁ・・・。
豪快豪傑な叔父様が不在なのだ我が一族には。
さて。妄想も大概にしないと💦
今は電車の中!
楽しくなってきちゃうと独り言を言い出す癖があるのでわたくし、気をつけなければ!