昨日の日曜日。
クローズしていた焼き肉屋が営業を再開し、いい匂いが漂っていた。
「やっきにっく、やっきにっく!」
パパに手を引かれ、スキップしながら入店していく男の子。
ガラス越しに見える店内は、かつての賑わいを取り戻したこのよう。
子供がいる多くの家庭では焼肉はご馳走!
卒業式に焼肉、入学式に焼肉、誕生日に焼肉、運動会に焼肉。
何かのイイことの後のご褒美のような食事、それが焼肉。
だがしかし。我が家では焼肉習慣が定着しなかった。
申し訳ないことに母ちゃんことわたくしが、牛肉が呑み込めないのだ・・・。
そして悪いことに父ちゃんは単身赴任が長く、
息子は一人っ子。
焼いているそばから奪い合うように肉を貪り食う経験をさせずに
家を出してしまった。
職場の若者に聞いてみた。
焼肉はご馳走か?いくらでも食いたいか?と。
「まだまだバカみたいに食えますよ。バカなの?ってくらいの量を。」
・・・そうか!そういうもんなのかっ!
しまったなぁ。。。
【焼肉用】とラベリングしてある牛肉を適量購入してきて
「今夜は焼肉よ!」と振っても息子は反応が薄かったなぁ・・・。
やはり無煙ロースターのテーブルに乗り切れないくらい肉を注文し、お財布の中身を気にせず食い殴るように食らう、そんな食体験が成長過程には必要なのかもしれない。
ところで息子の寮は休日の昼飯は提供されない。
何を食べていることやら?
どうせ既読さえつかないだろうと思ったが息子にLINEで聞いてみた。
思いがけず送られてきた写真には・・・
レトルトですね・・・カレーかな?ハヤシライスにしたのかな?
牛乳は飲んでないのかな?
野菜とまでは言わないからミカンくらいは一緒に食べるとかさ・・・とクドクド書いてしまいそうだったのでスタンプを返信して携帯の電源を切ってしまったわたくし。
鼻の奥がツンとした。
焼き肉屋に連れて行ってあげればよかった・・・。
ところで、昨日の焼き肉屋の賑わいは、いったい何のイイことのご褒美だったやら?
考えてみて今、ハタと気付いた。
母の日じゃーん💦
いつかきっと母の日焼肉を息子の稼ぎで馳走になろう!
それまでに牛肉呑み込み訓練を重ねておこうと思う・・・。