叔母にとって分身のような相棒猫が死んでしまった。
命のリレーのため、保護猫を飼おうよと薦めるが
「ブス猫じゃダメなの」「かわいくないと」と不貞腐れる叔母。
結局「あの子に勝る猫には出会えないのよ」と泣き崩れる。
解るよ、とわたくしが言葉にすると嘘っぽくなる。
そんな叔母に、沼田まほかる氏の小説は、生々しすぎるだろうか?
塩田妙玄氏なら、ペットロスに泣く元飼い主たちに、どんな言葉掛けをするだろう。
叔父の体重が激減。明らかに疲労困憊している。
年末から新しいバイトを始めたというから。
心配、と、一言で片づけられない不安を覚える。
心は35歳でも身体は75歳のアンバランスが怖い。
実家父が「電池を取り換えてくれ」と電話をかけてきた。
鼻毛カッターと電気シェーバーの。。。
年始早々血尿が止まらない父。
「絶対安静、と言われているから、お前、取り換えて」って。
実家母のメンタルがヤバい。
在宅医療に切り替えた父の介護疲れが顕著だ。
素直に傾聴していれば、「一緒に住んでいない家族には解ってもらえない」と怒る。
意見を言えば、「あんたは、屁理屈ばかり。」
「考えてますぅ~(/_;)ふうに勝手にケアマネに相談なんてしたら承知しないからねっ」
っと、クギを刺す母のマスカラが涙で滲んでいた。ため息が出た。
単身赴任夫と会話が成立しない!
会話の始まりは、いつもわたくしからなのだが、既読が付かない、の会話版だ!
辛うじて返事が得られても彼の口から出る言葉が、わたくしには聞き取れない!
うにょうにょもじょもじょ言っている。
え?わざとなの?なんだって?え?行ってきます、って言ってるって?
・・・息子に翻訳してもらって理解に至る。
従妹が再婚して沖縄に移住した。
「ママをよろしくお願いします」ってLINEが来たけど新しい苗字はなんていうのかな?
猫が死んじゃったよ、と知らせたら
「↑ドンキに居たんだけど店の中で泣いちゃったよぉ」とだけ返信が。
・・・沖縄にドンキホーテが在るんだなぁ、と知った。
職場の人々がひとときの休息時間に軽快な会話を交わしている。
どうやら、わたくしにはそこに費やす時間と体力が残っていないらしく
会話が耳に入ってこない。
携帯には息子の中学校担任からメールが来ている。
【高校入学願書書類に不備があり、至急訂正再提出が必要、と本人に電話とメールを送信していますが連絡が取れません】
内容を息子に伝えたいが電話恐怖症の息子は受話器を通じて会話ができない!
かといって仕事を離れて帰宅はできない!
もう、どうすんだよっ・・・と、バタバタしようとして気づいた。
これらの、どの場面におかれていた時も、わたくしはいつも頭の片隅で
「それどころじゃないんだけど」と、思っていなかったか?
それってどれ?
それどころじゃない何かを優先しなけりゃならないことって、何だろ?
何に慌てている?
三月ウサギみたいに時間に追われて走り回っていただけではないか?
比較するの、やめないか?そしてもっと丁寧に家族と交流しないか?
「それどころじゃないんだけど」という感覚を捨てる!
今年も2週間も過ぎたのだが、これを今年の誓いとしていこうと思う。