不登校息子+親介護+単身赴任夫=思秋期なあたくし。

怒涛のようにやってきた不登校と介護と夫の単身赴任の荒波を、更年期のあたくしがサーフィンする日々の記録です。

本人の選択を支持し、この機会に託す次第ですっ!

1月も、10日が過ぎ去ったのか・・・。

すっごいジェットコースターに乗せられたかのように

時間が、ガーッと過ぎ去ってしまった。

こんな調子で時間が過ぎてしまったら反省も改心もする暇がなく今年も終わってしまいそうだ。

そうなる前に、書きとめておかねば…まず、あの、長かった日のことを!

 

 

12月某日、朝6:30。

「ホントは行きたい学校があった」「でも、言い出せなかった」。

残念そうに言う息子は中三。

その前の週に最後の三者面談も終わり、おおよその受験対策は出来上がっていた。にもかかわらず、そんな事を言う。

しかし、そんな事なのか?自らの思いを言いよどむことが多い息子が言い出したホントだからこそスルーできない。

「どれ」、と、腰を上げるわたくしを視線に捉えた息子がパソコンに走る。

「どこ」、と、画面を見ると、見慣れない学校名のホームページが。

「なに?」、と、問えば「もう間に合わない」と答える息子が寂しげだ。

他県の公立高校である。興味を持っていたのは知っていたので、再三説明会に行ってみたら?と勧めてきたのだがアクションに起こさないうちに外堀を埋めてしまったようだ。

潮目を間違えれば別の場所に流される。

目的地があるなら其処を目指したらよいではないかい?

…そんな話しをすると、晴れやかになっていく息子の顔。

其の学校、今期の学校説明会は全て終了した段階であるが、訊いてみようよ対応してくれるか!

「訊いてくれるの?」上目使いで食い気味に言う息子は電話恐怖症。将来、電話に出なくてよい世界で生活すれば良いではないか、と半ば諦めてきたが、今回の学校のセレクトで、もしかしたらソレが叶うかもしれない…。

今日は不登校息子祭り、とばかりに仕事も休みにした。

 

8:15になっていた。

甘やかしている、と批判はあるだろうが、サムズアップして速攻で先方学校に電話し、学校見学と説明の対応を願い出た。大人の粘りと行動を見せたかった。

公立高校受験は一人一校!他県だろうがソレが絶対。カレンダーに聞き書きしたスケジュールは、退路を絶っての前進を明確にした。

今一度、ホントにそれで良いのか?を息子に問う。すると

「将来やりたいことがあり、そのために今、見ておきたい場所なのだ」と言う。

・・・そうかっ!わかった。それならば。

 

8:30。

次いで所属中学担任に希望校について再度相談したい旨を連絡。他県である為、所属中学を通じて県教育委員会から所定資料を取り寄せて貰いたい旨を伝えた。戸惑い気味の担任に、取り急ぎ資料を職員室に届けておくので参照してもらいたく、その上で本日放課後連絡が欲しいとお願いした。

 

9:00。

担任と進路担当に宛てた資料を届けるために、息子が何の躊躇もせずに制服を身につけて玄関を飛び出して行く。見送る背中が喜び勇んでいた。価値ある選択であると確信。

 

13:30。

進路担当の先生と再度の三者面談。

「面白い選択だなっ」と、鼻息荒く息子の決断を後押ししてくれた事が心強かった。

学校からの帰り道、「動き出しちゃったら怒涛だなー」と苦笑いする息子の軽やかな足取りったら・・・

 

16:00。

希望高校と再度連絡。見学と説明を冬休み前にお願いしたいと申し出たところで、

もう、数日で年が変わることに気づいた。日が無いではないか!

それでも急なアポイントを受け入れていただいた。

ホッと一息・・・している場合ではない!

慌てて職場に連絡し、二日ほどの休みを願い出て了承してもらった。

 

さて、どうやって学校まで行こうか・・・。

新幹線で8時間

バスで12時間

飛行機は90分だ

お出掛け好きの血が騒ぎ、息子と二人、楽しくて仕方ないっ

 

17:00。

お互いクセの強い息子を持ったママ友グループLINEに連絡してみた。

息子の急な選択に驚愕のスタンプが躍ったが、その後、着々と現地情報が届き、

助けられた。

路線バスよりもレンタカー。学校周辺を見てくること。

距離感と時間をつかんでおくこと。

周辺のオススメのお昼ご飯の場所、

時間調整のために使えそうな喫茶店

息子が寮の食事で満たされない時に行けそうな食堂

宿

周辺のホームセンター、コンビニ情報

周辺地図・・・。

わたくしの未読状態でLINEがどんどんどんどん盛り上がっていく。ありがたい。

 

17:30。

完全にくるぶしが丸出しになっていた制服ズボンの裾を出す。

時短のため、左裾は息子に縫わせた。

 

19:00。

夫のスーツケースを拝借。荷物詰め込み完了。

タロウの留守番対策完了。

kanimega.hatenablog.jp

 

出発だ。

外灯が親子の長い影を作る夜の町内にスーツケースの、ものすごい音が響き渡る。

 

ハタっと気づいた息子・・・「父ちゃんにこの件をまだ報告していない💦」

➡行きたい学校があり、見学してくることにしました。受かったら行っていい?

息子がLINEを送信。

しばらく未読であったが翌朝【どうぞ】と一言返信されてきた。

・・・朝からのドタバタ劇も、エネルギーを削減して要約すれば、そんな文字数で伝達できるか💦

 

さあ、道はつながった。

前進前進なのだ。

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