ママがポンコツになってきたから、お前が助けてくれ。
・・・父がわたくしにそう告げる。
それが一番。それが真理ではないか、よく考えてみよ、と。
俺は、面倒をみてもらう。お前に。そういうつもりでお前を育ててきた、と。
かつて、わたくしの友達が家に遊びに来ると必ずカットインしてきてカメラを向けた父でった。たいして腕は良くないのに、キャップを後ろ前に被りカメラを構えるポーズは、
当時の人気ドラマ『池中玄太80キロ』の主人公そのものであった。
今はもう、カメラどころかテレビの録画ボタンも押せないお爺ちゃん・・・。
この日も、DVDが再生できないから来いと呼び出されて駆け付けたところであった。
で、昨夜、父にンなことを言われ、実家から帰宅した。
なにげなくテレビをつけてみると西田敏行がベッドに横たわっているシーンが映し出された。
思わず口にしていた缶酎ハイを噴き出して爆笑してしまった!
西田敏行っ!!さっき、「じゃあ、考えるわ」と伝えて別れてきた父の顔にソックリだ!
ヤなドラマが始まったものだ。やれやれ・・・。