相模川の岸に立ち強風に殴られながら
月に向かって吠えてみた。
わーっ!
叫べども師走の風に吹き戻され
我が身から出た筈の声に浴びせられる。
わーっ!
わたくしは、何者なのか?
母だ!
妻だ、娘だ、嫁だ、姪だ、
誰かの友であり、
わたくしだ!
川の水を舐めてみた。
少々塩気がある。ような?
汽水か?潮がここまで押してきているのか?
行き交う車の車窓からは川は川でしかない。
わたくしは、わたくし。器用ではない。嘘も苦手だ。
流れに流されるように時間の上を流れ、今に至る。押されて侵食されて変わったフリをして。でもホントは変えられなくて(^^;;無理をして。黙って。忘れて。
わたくしは、誰だ?
わーっ!
大晦日の月に向かって吠えてみる。
月の形は爪?切ったやつみたい!
切り取った爪が闇の輪郭の中にニヤリと笑う。チシャ猫の口みたい!
帰ろ!
明日からは
明日からは