不登校息子+親介護+単身赴任夫=思秋期なあたくし。

怒涛のようにやってきた不登校と介護と夫の単身赴任の荒波を、更年期のあたくしがサーフィンする日々の記録です。

日帰り手術をしてきた

術前、しばらく白髪染めはできなくなるだろうと予測し、

美容院へ行ってきた。いつもよりも暗めの髪色に変更。

帰りに業務スーパーへ立ち寄りアイスキャンディを大人買い。冷凍庫をいっぱいにして・・・。

車で来るな、と、書いてある術前説明書に従い雨の中を自転車で病院へ向かった。

カッパを着て・・・。

 

処置室でチョチョチョイと終了してしまうだろうと思っていたのだが、

術着に着替えて案内されたのは、ちゃんとした手術室であった。

藤井風クンに似たドクターの好みなのか、軽快なジャズが流れていた。

うつ伏せで始まった手術。

頬を流れる得体のしれない生暖かい液体は、果たして我が身から出るものなのか何なのか知る由もなし。あまり深く考えると心拍が上がってしまうので呼吸を深くし整えつつ風クンドクターに委ねる。

切る、焼く、ほじる、縫う、で、うつぶせ寝の仏像のようなポーズで一時間余り。

日頃体力自慢のわたくしであるが術台から降りる頃には自信を喪失。

こりゃ、しばらく運動はできそうにない!

「自転車で来たんですって?」と、優しく看護士さんに声を掛けられてハッとする。

「無理しないでくださいね」と、言われ苦笑いをした。

 

案の定ふらつきが強くて自転車を押して帰った。

処方されたカロナール10粒を握りしめて。

 

帰宅するとドアに【お見舞い】とデカく書かれた紙袋が下がっていた。

中身はご近所さんが差し入れてくださった巨峰だった。

【強がらず、時には甘えること】とメモが入っていた。

 

以来3日ほど痛みは続き、アイスキャンディと巨峰とカロナールと時々アルコール飲料で元気をつなぎ、今日にいたる。

単身赴任夫も地方暮らしの息子もわたくしの手術の顛末を知らないし、過ぎてしまった痛みと共に感じた一抹の寂しさをわたくしは家族に愚痴ることもしないだろう。おそらく一生。

 

強がらず、時に甘えられる誰かって、50歳過ぎたオバサンにだって必要だと思う。

誰?

そんな人、居るかな?