息子(中三・不登校)が面白い時期を迎えている。
学校、塾、家庭教師、どれもダメな息子は夏休み明けから自学し始めた。
「勉強って、やるとわかるようになるんだね」って名言を放った息子は
以来、少しずつ模擬試験の点数を上げてきた。
「英語って、単語がわからないと読めないし解けないね」、って?
うん。そうだね。
「英語が点数にならなくても他の教科で補えば悪目立ちしないかなぁ」、って?
うん。そうだね。君は※内申書を使わないで受験する枠だからね。入試は5教科の合計だし、妙な点数をとるのが英語だけ、っていうなら大丈夫かもしれないよ。
こうして息子は嫌いな英語を早々に捨てて進学する作戦を進めてきた。
そして12月の三者面談の頃には作戦通り、妙な点数は英語だけ(その他教科は、ささやかで微笑ましい点数💦)という状態になった。
進路担当の先生はそれでもやはり、英語を捨ててしまうのは毒!せめて今の倍の点数が取れるまでは、なんとかやってみよう!と、エールを送ってくれた。
どこの学校の説明会に行ってみても英語は
習熟度別だとか外部試験を受けさせるだとか少人数制だとかで底上げを図るプログラムが組まれている。
不登校パイセンのママに聞いてみても「英語だけは、って気持ちで」取り組むように勧められる。
いや、でも!but!ぜんぜん間に合う気がしないくらいのbad感。
先日も我が息子、badとbutの意味を取り違えて凄いことを言った。
「マイケル・ジャクソンってさ、【だがしかし、だがしかし。】って歌ってるよね」、
って?そりゃたいへん( ゚Д゚)!
とにかく伸びしろを少しずつ埋めていくしかない!
G難度の技をキメて受験シーズンを抜け出ていけるのだろうか?
それとも????
見守るだけでは心もとない。心の平安だけでも確保したい。
冬至も過ぎたことだし春に向かって早めにお願い事を始めてもバチは当たらないだろう・・・というわけで、初詣を待たずに神様の元へご挨拶しに出かけて行った。
創設者・草山定胤は神道布教のかたわらで、明治の中期から環境問題に取り組んだことで知られている。多くの植樹に携わってきた氏の言葉をいたく気に入ってしまった!
むかし蒔く 木のみ大木となりにけり
いま蒔く木のみ のちの大木ぞ
親として息子の未来をお願いするにふさわしい場所ではないか!
向かう道中の車窓。あれに見えるはヤビツ峠か大山か?
山の稜線は雪が覆っており、
白い粉砂糖をふりかけたチョコレートケーキのように濃厚に見えた。
すっきりとした空気の中、新しく掛けかえられたしめ縄の元で深く頭を垂れる。
幾分か心に平安が訪れたような。
境内の記念館で小休止をする。様々な展示物。
その中に神社の【千年の杜】計画に関するコーナーがあった。
そこには、まさか!の事実が!
なんと今しがた詣でた本殿を彩る森は、わずか10年前に植林されたもの、と記されているではないかっ!!
さらに神社はこの10年、来年のオリンピックまでに秦野市の人口と同数17万の木を植樹することを目標に活動している。
林業を志す我が息子の未来を願いに来た神社で衝撃のビンゴ!
興味深く展示を見つめていると、そこは発見と気づきと頷きの宝庫である!
え?日本の自然林ってそれっぽっちしか無いの?
え?じゃあ、山を覆う杉林は人工林なのね?
え?森林課税ってもうスタートしているのね?
え?森林バンク?ウチの子に良さげな仕事だわ。
え?各地の鎮守の杜こそ地域に適した樹木ななかあ。
へー。へー。ほー。
なんだかクラクラしてきた・・・。
勉強したくなった!
なんだかパワーがみなぎってきた!
出雲大社さんは効き目が早いのか?
資料を一部頂戴し、興味深く拝読するなかで、横浜国立大の宮脇先生を知ることになった。
なんだかハマってしまいそうな世界が見えてきた。