不登校息子+親介護+単身赴任夫=思秋期なあたくし。

怒涛のようにやってきた不登校と介護と夫の単身赴任の荒波を、更年期のあたくしがサーフィンする日々の記録です。

加藤する!、って、DO KATO!かな?

親から譲り受けた、核なる自分。

その後の人生で獲得してきた後付けの自分。
合わせて、今のわたくし。
 
で、後者の自分の中に加藤さん、という女性から受け継いだものが棲みついている。
 
20年ほど前の話になるのだが、

加藤さんとは那覇市の民宿で出会った。

朝ご飯に食べたかったゆし豆腐
近所の豆腐屋で求め、丼に並々と注いでもらい、そろそろと歩く私の背後から
「同じ宿のコね!」と声をかけた人が彼女だった。

 

宿で彼女は生姜をスライスして私の丼に入れてくれた。
お互い一人旅。なんだか意気投合。
しかし一緒に行動することはなく、
今日1日過ごした街の様子を夜の民宿でゆんたくしていた。
 
次に加藤さんに出会ったのは師走の那覇市公設市場
加藤さんは琉球料理を精進するために料亭でバイトをしていた。
この日オフだった加藤さんは沖縄野菜について店の人に質問しまくっていた。

 「昔からある野菜ですか?」

「内地で買えますか?」
「常温で内地に送れますか?」
「1年のうちで一番美味しいのは何月?」
「生産農家さんに会いたいです」
父よりも年長の女性が
大好きな場所で大好きな料理について学び、更に貪欲に食らいついて情報を収集する姿に感動してしまった。
いくつになったって、探究心があれば新しい勉強はできるのだ。

牧志公設市場は老朽化のため来月から工事移転となるようだ。

なにものとも比較しがたい、あの混沌とした風情が失われてしまうのは寂しい。

入口のドリンクスタンドでよくミキを飲んだものだが・・・。

今日あたりは、いっそ沖縄のほうが気温が低い!

早めの夏季休暇が取れるなら、

雑多が楽しい今の牧志公設市場へ行ってしまいたいーっ。

 

 

ミキ250g 30本 1ケース ?飲む極上ライス? (ミキ)

ミキ250g 30本 1ケース ?飲む極上ライス? (ミキ)

 

 

さて、加藤さんである。
この日、軽装で町歩きをしていた私に対して
加藤さんはウールのコートを着用していた。
「寒いの?」と聞いてみると加藤さんはしばらく考えてから街行くダウンベスト着用の人に声をかけた。
「すみませーん、今日って、寒い日ですか?」
「何度くらいになったらコート着ますか?やっぱ、2月ですか?」と。
そして
「教えてもらわないとわからない事は、わかりたいです、教えて欲しいですとお願いしないと知らないで過ごしちゃうわよ」と、笑った。
この精神をわたくしは加藤すると名付け、心に刻んだ。
以来、知りたい事があると
極力Do Kato!するようにしている。
怪しまれようが夫が他人のふりをしようが、
息子が恥ずかしくて消え入りそうになりそうだろうが、だ。
完全にオバチャン化しているだけだろうか?いや、それだけではなく、
私のなかにある加藤さんがそうさせているような気がする。
 
しかし今、わたくしは聞くに聞けないことを抱えている。
Google photoの扱い方だ。
何がわからないかも既にわからない。
どうしたいのか、ならばわかっているのだが、
このボタンを押したらすごいことになってしまいそうで踏みとどまってしまっている。
 
午後は突破にむけ、しかるべき人に加藤してこようと思う。