不登校息子+親介護+単身赴任夫=思秋期なあたくし。

怒涛のようにやってきた不登校と介護と夫の単身赴任の荒波を、更年期のあたくしがサーフィンする日々の記録です。

カサンドラ気味なマンタが思うこと

ある日、長い出張から帰国した夫は

ただいま、も言わずに自室へ向かい、そのまま布団に突っ伏した。

 

以来かれこれ7年間、夫と私の間には会話が成立しない。

 

昨夜も単身赴任先から黙って帰宅し、

黙って遅い晩飯をついばみ、

後ろ手に自室の扉を閉めて寝てしまった。

 

お金のこと親の介護のこと仕事のこと・・・。

相談して決めなければならないことは、たくさんあるはずなのに

目を合わそうとしない夫の前に言葉を呑み込んでしまう。

どうせ話しかけてもガン無視、

あるいは、昔の不良がポケットに手を突っ込んで眉間にしわ寄せて斜め下から目線で

「あー↗?」っつって威嚇したみたいな一言を吐き捨てる。

 

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 そうそう。↑この時代のね・・・。

で、その先に会話が進まなくなる。

 

臨床心理士先生や精神科のドクターやカウンセラーのお世話にならなきゃならない領域の傷を負っているのは間違いないだろうが、

私の助言で行動する人ではなくなっているので

この先ずっと治療はできないのだろう。

 

こんな夫のことを私はシロクマだと思っている。

シロクマは北極圏の白い大地で基本単体で行動している。

ペアリングの時期だけ雌雄で行動し、

育児は雌。雄は母子から離脱する。

・・・ね!? シロクマみたい。

せめて私たちがペンギン夫婦だったらと思うこともしばしば。

 

ついでに言えば私はマンタで、そもそもシロクマ夫とは生息域も違った。

南の豊かな海でたゆたうように生活し、大きな口を開ければ美味しいプランクトンがどっさり摂取できるような。。。

単体で行動しなければ自分のための必要栄養を確保できないような厳しい海でもまれたシロクマ夫とは違うのだ。

 

シロクマとマンタのはざまで成長した息子は

なかなかの強者なのである。

【自信を持ち、他者と繋がり、能動的に活動する生涯にわたる学習者】

これは、ニュージーランドにおいて義務教育カリキュラムが求める人間像。

マンタ母さんは、息子に、そんな生活者になってもらいたい。