不登校2年目に突入した息子が遁走した。
私が不登校児の親であることの意味と意義は昨年度、出来る限りの助けを要請し、
差し伸べられた助言をわしづかみにし、
この脳ミソで考え、まとめてきた。
だから私が一年前と同じ思考と行動パターンに陥らないようしたいと念じ、
呼吸を整えた。
アレだ!ゴジラだ!
「まずは君が落ち着け」、だ。
で、昨年なら癇癪を起こして投げつけて割りまくったであろう食器類は、
割らずに捨てた。
で、息子を探すことを今年度はやめようと決めた。
夜が深くなっていくが、帰りを待つのもやめた。
で、映画を観に行ってしまえ!と出かけた。
『岬の兄妹』
400席以上ある大きなスクリーンに映し出されたのは生々しい兄妹の日々だ。
冒頭、そしてラスト。兄は遁走した妹を探して歩く。
その間たいへんな色々があったにもかかわらず、
兄妹の日々の根幹は変わらない。
生活するって、そんなことだろう。
もがく兄妹。
観る私も酸欠の金魚みたいになり
血流がドロっとしてきた!
ダンボとは明らかに違う。
日常は
飛べない。変われない。終わらない。正解もない。
それでいいのだ。
いや、いや💦ダンボと同じエンターテイメントとして映画を観ていたはずなのに
一体私は何を観ちゃったんだろ?
「プリン買ってあげるから!プリン好きだろ?」
ダッチロールする妹を立て直そうとする際に兄が多用した言葉が頭によみがえる!
すごくよくわかる!
…お兄ちゃん、岬で今日もがんばれ!
アタシたち親子もゲスいくて生々しい1日を今日も始めるよ!
もっとたくさんの人に観て欲しい!
あっ!
その後帰宅したら息子はきちん御飯食べて風呂入って寝ていました。