クロールみたいに両手をバタつかせ、ウオーッと叫びながら電柱に駆け寄ったが、ソイツは捕獲行動を止めない!
カラスがオカメインコを鷲掴みにし、その喉笛に食らいついて離さないのだ。
手近な所にあった棒切れを掴み、カラスに向かい投げつけたが届く訳がない。
ゆっくりとした羽ばたきで電柱から離れた親ガラスを
子ガラスが啼きながら追う。
その後を叫びながらわたくしが追い、
何事かと駆けつけてきたご近所さんが追いかけてきた!
「なに?どしたのーっ!」
「あいつを!カラスを叩き落してやるんだよ!」
藪に分け入るわたくしをひっつき虫が邪魔をする!間に合わない!!
行く手を阻んだ憎きひっつき虫
…オカメインコの断末魔の叫びが林の中に響き渡り、子ガラスがわたくしを嘲笑うかのように啼きながら旋回し、飛び去った。
一瞬の出来事だった。助けられなかった。
肩で息するわたくしの背にご近所さんの言葉がかけられた。
「あなたの魂と一緒に暮らすご家族は、チョット大変そうね💦」
…いろいろな意味が込められているとは思うが、概ね、認めよう。
はい💦そうだと思います。
このような、わたくしの衝動的な行動は幼少の頃には母に愛されなかったし、今も夫に理解されているとは思わない。
先日の上段回し蹴りもどきは反省するべきところがあるが
今日は狂女出没!とご近所に噂になろうとも反省はしないっ
藪に入る際に脱げて転げた靴の片方を拾い、ご近所さんに慰められながらオカメインコの飼い主を想う。ごめん、と想う。
帰宅し、事の顛末を息子に話した。
しばらくしたらお茶とクッキーが出てきた。
息子お気に入りの秘蔵クッキーが。
かわいいから食べられないと言って秘蔵されていたクッキー
息子は耳から食べた。
わたくしは赤い口から食べた。
カラスも遊び食いすることなく、きちんと食べて欲しい・・・。