不登校息子+親介護+単身赴任夫=思秋期なあたくし。

怒涛のようにやってきた不登校と介護と夫の単身赴任の荒波を、更年期のあたくしがサーフィンする日々の記録です。

息子は、義母に触れることができない

義母は正しい人だ。

正しさゆえ、近寄り難い面がある。

それは血を分けた孫であるところの我が家の不登校息子も感じている、ということを先日知った。

話しにくそうにポツリぽつりと語り出した息子の話しに、苦笑した…

…夫の実家へ、まだ幼少だった息子を1人で向かわせた際の事だ。

お土産に持って行った焼き菓子の包みは、自分も含めて「みんなで食べるもの」と信じていた息子の予想は裏切られ、包みは封を切られる事なく仏壇に上げられてしまった、というのだ。

…義母なりの躾だったと思う。

しかし、いつしか祖母の前で緊張する様になった孫は「ばあば」と気安く呼びかける事が出来なくなっていったというのだ。

…わからぬではないが。

手をつないで歩いた記憶も無いのに今になって病室のベッド上で意識のない状態で横たわっている「ばあば」の手を握るのは難しいのだ、と言うのだ。

…息子よ!それは格好つけではないのか?今度は1人で見舞いに行き、誰の目も気にせず手を握ってやってほしい。

君は、正しい義母を唯一、婆ぁ呼ばわりできる、1人きりの孫なのだから。


この時間を逃して欲しくないな。

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