喪服を脱ぎ捨て朝から庭に出た。
花をつけたドクダミ。
その花が散らないうちに根から摘み、乾燥させて茶にするのだ。
野鳥のレストランになっていたジューンベリーの木に登り
熟した実を横取りした。
青梅の実のヘソを楊枝で取り去り
包丁で筋を入れ、木べらで叩き割って種を取った。
はちみつ漬けにするのだ。
残りの2キロは梅酒にしよう。
年々歳々花相似
年々歳々人不同
今年も庭の花は咲き実をつけた。
仕事に明け暮れて何の世話もしなかった今年の庭。
あやうくその実りを無駄にするところであった。
今朝、義母と今生の別れをした。
葬儀までポッカリと空いた今日の一日を
わたくしは正しく使いたい。