不登校息子+親介護+単身赴任夫=思秋期なあたくし。

怒涛のようにやってきた不登校と介護と夫の単身赴任の荒波を、更年期のあたくしがサーフィンする日々の記録です。

タロウの3個、わたくしの1個・・・。

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君は、わたくしの2000000分の1だ。

 
川崎市の人口と
宇都宮市の人口を足すと、
ざっくり200万人くらいだろうか。
 
母胎の環境内で胎児が女児と確定したとき、
既に彼女の身体は約200万個卵子を内在するという。
 
卵子が新鮮なうちに次の命へのリレーができたらいいですね、
…と、保健体育の時間に先生が言った
 

 

多くの友達が生理痛で悩むなか、
わたくしの生理は正確にやって来て
痛み止めを服用したこともない。
そうして繰り返すサイクルが、
胎児の頃から内在していた卵との別れだと気付かずに、
女性に備わった能力の神秘だと感謝することも特になく今日に至る。
 
ところが、だ。
そのサイクルが途絶えていることに今気づいた。
 
♀として200万個卵子を持ち
わたくしが生まれてきた目的は何だったっけ?
 
鼻が低いこと
不器用なこと
集中力に欠けること
コミュニケーションがヘタなこと。
自分のマイナス要素について息子は
「受け継いだDNAが原因」と憎々しげに吐き捨てる。
鼻の低いのは仕方ないにしても
後の要素は後付けの努力で克服が可能だ。
何なら鼻だって気になるなら自分で稼げるようになったなら整形すれば良い。
200万個のうちの1つの卵子がカタチになった息子よ!
君は大当りなのである!
ツベコベ言っていないで喜んで自由に生きるが良かろうに。
 
卵、で思い出したが
セキセイインコのタロウがこの春3個の卵を生んだ。
タロウの体長によく似合う、素敵な流線型。
脚とクチバシで卵を器用にかき寄せて
フクフクした羽の下に抱いている。
鳥の飼育書によれば、2週間ほどで卵が孵化しないことを理解する、とある。
タロウは単体で飼育しているので卵は勿論無精卵なのだ。
そしてタロウは♀だったし、頑張って母をやっている。
鳥かごを掃除する際に、そっと卵に触れてみたが、
日なたの一角に触れたように温かかった。
 
タロウの3個,
わたくしの1個
親の想いが届かない3個と1個。
 
タロウが孵化しない卵を諦めたら
わたくしも、卵が打ち止めになった身としてひとつ先の段階に進もう。
 
ちなみに、卵子がフレッシュの場合の利点は妊娠の確立の高さと関係し、
卵子の老化は生まれてくる子供の資質には関係はないらしい。