不登校息子+親介護+単身赴任夫=思秋期なあたくし。

怒涛のようにやってきた不登校と介護と夫の単身赴任の荒波を、更年期のあたくしがサーフィンする日々の記録です。

父の背中を見て思いだしたこと

最寄りの駅までバスで15分ほどもあっただろうか。

わたしが幼少の頃に住んでいたおうちからは

報国寺太刀洗、小坪や由比ヶ浜浄妙寺銭洗弁天など

逗子鎌倉のガイドブックに掲載されていそうな主要な場所には

自転車や徒歩で行けた。

 

週末、いつもおにぎりを持って家族は自転車で出かけていたのだが

今思えば・・・けっこうな距離である。

 

どこに行くにも私は父の自転車のうしろ。

父は汗だくになってペダルを踏む。

息切れしながら妙な小唄やスキャットを口ずさみながら坂道を進む。

それが当たり前だと思っていた私は

「怪獣が来てもウチは自転車で逃げるから大丈夫だよね」

と言って父を笑わしていた。

 

父は生涯車の運転免許を取得しなかった。

 

 

先日、あまり気乗りしない様子の父を

「ソフトクリームを食べに行こう」と誘い連れ出した。

久しぶりの外出となったこの日、

父の車いすを押しながら信号待ちをしていた折、

どうも見たことがあるシチュエーションに思い当たるふしがあった。

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