不登校息子+親介護+単身赴任夫=思秋期なあたくし。

怒涛のようにやってきた不登校と介護と夫の単身赴任の荒波を、更年期のあたくしがサーフィンする日々の記録です。

吉野の里から葛どとく

もうすぐ義母の三回忌である。

わたくしは、義母が好きだったものを知らない。

いや、知ろうとしなかったのかもしれない。

義母という存在を失ってみてはじめて

そんな嫁としての自分の態度を反省することとなった。

 

なんなら、夫の好きなものもほとんど知らない。

いや、知っていたような気がするが忘れてしまったのかもしれない。

 

日常は淡々と

しかし刻々と過ぎ去っていく。

 

日々の煩雑さの中で忘れてしまいがちなこと・・・

丁寧に支度をしておくこと

誰かを想い、そっと下ごしらえしておくこと

を、

やっておこう。

 

・・・ということで早速、天の義母に念を送った。

母様。母様の好きなものを支度することは既に叶いませんので

きっと母様はお好きであろう、という素敵で堅実で美味しいものをみつけましたので

三回忌に支度し、参列の皆様のもとへ届けます。。。

2月。

桜も観光客も全く居ない極寒の吉野の里で出会った

葛粉のお菓子です。

よろしくお願いします・・・。

今年コロナの恐怖から抜け出した吉野の町を彩ったであろう

桜の塩漬けも付けときます。

湯呑でフワリと花開くアレを、母様を想う時間として皆様にお持ち帰りいただこうと考えました。

 

 

と、いうことでネットを通じて菓子を注文したところ、

心が緑の吉野川へ連れ去られるような素敵なメールを頂戴した。

絵に描いたような五月の青い空

さわやかな風

瑞々しい緑。

ここ2~3年なかった初夏であります・・・

 

葛はデンプン粒子が最も細かいので免疫細胞の70~80%が住まう小腸に負担をかけず消化吸収されやすい食物であります。栄養豊かで自然のとろみを作り出すので飲み込みやすく、お身体を潤し温めます・・・

ですって!

 

そしてお店のご厚意でわたくしが荷物を受け取れる日取りに

到着するよう手配していただいた。

箱には

わたくしの名が手書きで記されていた。

箱を開けると

手包みの小箱が大切に並んでおり

クラフト紙が優しく隙間を守っていた。

それを見た途端、わたくしは不覚にも感情失禁落涙。

かつて、わたくしを育んでくれた那覇のオバアを思い出したのだ。

オバアからとどく荷は沖縄タイムス琉球新報がぎゅうぎゅう詰めだった・・・。

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想いはリレーされるもの。

吉野の里から大切に送り出された繊細な葛を

義母を想い集う皆様へ正しくリレーしていきたい。

 

 

 

 

 

 

松屋本店

https://www.yoshinoshui.com/

今回お世話になった松屋本店は

葛菓子、【吉野拾遺】で広く知られているお店。

今度はこちらでお醤油を注文したい。