不登校息子+親介護+単身赴任夫=思秋期なあたくし。

怒涛のようにやってきた不登校と介護と夫の単身赴任の荒波を、更年期のあたくしがサーフィンする日々の記録です。

夜行バスに乗って

新宿バスタは嫌いな場所ではない。

観光への出発地点として訪れたことはないが。

 

昨夜、ウチの息子もまた観光目的ではなく新宿バスタから近畿地方へ向けて出発して行った。

「鎌倉殿の方法時間までには帰宅するから」。

そう言って、着慣れない詰襟の学生服で出かけて行った。

…2年前、すったもんだして彼は地方の高校から逃げ出してきた。その学校の金ボタンが街灯に照らされ光っていた。

高校の先の自分の人生を探しに。

受験したい学校がある、と言う。

その学校は、自宅からは通えず、でも、合格したら行きたい、と、言う。

 

そうか、わかった。

わたくしは、

松屋で朝ごはんを食べてから受験するように、

昼飯をバランスよく買うように、と

息子にむきだしの3000円を渡して送りだした。

 

今頃、きっと試験中だろう。

帰りは?鎌倉殿までに帰宅する、となると夜行バスではなく、新幹線で帰ってくるに違いない。

調子のいい息子だ。

安全に帰って来い。

秋の桜が咲いていた。

君の桜も咲くかいな?