不登校息子+親介護+単身赴任夫=思秋期なあたくし。

怒涛のようにやってきた不登校と介護と夫の単身赴任の荒波を、更年期のあたくしがサーフィンする日々の記録です。

三年寝たダロっ?

ある朝、職場に電話がかかってきた。

午前9時。いちばん忙しい時間帯になぜ?と胸中で舌打ちしながら受話器を取った3年前の春のことは、まだ生々しく思い返すことができる。


それは中学の担任から息子の不登校を告げられた日の電話であった。

と、同時にわたくしが理想としてきた息子像を喪失した日。

と、同時に息子が自分自身を育て直し始めた日である。

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帰宅すると息子はブランケットに包まり、ミノムシのように床で転がっていた。

ライナスか…

ブランケット症候群か…

心が緊急事態に襲われた際には最悪の環境の中で、こうして心身の安定を保つ行為らしい。


以来3年。

いろいろいろいろ色々、それこそ色々あり、

今日に至る。

そして今日も息子はマイペースを貫いている。


3つ前の春、息子の緊急事態に驚愕こそすれ、手荒なマネも口出しも一切しなかった夫。

唯一、わたくしには「結局、母ちゃん(わたくし)がアイツを追い込んだんだろ?」と悔し紛れに言った。

夫よ、子供の凸凹は、夫婦同罪だよ?と思うわたくしではあるが、それはどうなんだろ?実際のところは3年経った今でも、まだ判らない。


さて、三年寝太郎の息子よ。

君が家に居ることを良いことに母ちゃんがフルで働いていられる訳だが。

そろそろ起きて自分の為の活動を始めたまえよ!

雨が降ってきたので洗濯物は入れました、とか

カレーにしたので夜勤の日の飯は大丈夫です、とかって主婦みたいなLINEばかり送って寄越すんじゃなくて、

もっと!さ!伸びやかに、さ。

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