先日、母の誕生日に、と、妹と実家へ向かった。
夜勤明けの土曜の午後で予期せぬ渋滞に巻き込まれてしまい、
実家に着いた頃にはすっかり日暮れてしまった。
父は宴の食事を待てず、早々に自室で済ませて高いびき。
「ごめん」と発声したら母はすかさず
「ただいま、でしょ!」とツッコミを入れてきた。
何も要らないという母に、ささやかではあるがプレゼントを渡し、
小さなケーキに蝋燭をともしてハッピーバースデーを歌った。
「何にもなれないうちに、何も生まないうちに後期高齢者になってしまったワ」
ドキリとして視線を交わす妹とわたくし・・・。
「たまにね、思うの。ああ、自分は石以下だなぁ。。って」。
母がそんなに寂しいことを日々考えて生きているなんて申し訳ない。
ママには自慢の娘がいるではないかっ!
大好きな絵を描くことを仕事にできた次女がいるではないか!
出来はアレだがママには孫も居るのよ!
ママが石なら、長女のわたくしは何?
石より弱いのはイヤ。
ママにはそろそろ勝ちたい。
だからわたくしはパー!
ママの石の思考を紙にひっくるんでゴミ箱に捨てるよ!
・・・そう、まくし立てると、
母は「長女はパーかっ!」と泣き笑いしていた。
後だしは、許さないヨ。
※追記
今しがた、オキザリスの花言葉をググってみたところ【母の優しさ 決してあなたを捨てません】と、あった。タイムリーである。